「……あ、あざっす」




まさか褒められるとは。



バカにされる心の準備はバッチリだったんだけど。




………明日槍が降るんじゃ…




唖然としてれば、



「ま、まぁ、お世辞だけどな!!」




乱暴に言い放って私から顔を背ける渚の顔が、

ゆでダコ並みに真っ赤なことはあえて知らないふりをしてあげよう。




私もこいつ並みに顔が熱いわけで。




だってそりゃあ!



嫌いな奴にでも褒められたらそりゃまあ嬉しいだろうよ!!!