初恋とコーヒー



―――翌日



「うわぁぁ……目がぁぁぁ!」



泣いたまま眠ったあたしは、朝鏡を見て発狂していた


「もう鈴葉……ほら、これで冷やしなさい」

「ママぁ……」



ママは保冷剤を渡してくれた


「冷やしたら治る……?」

「さぁ……」



ママはまた忙しく家事をし始めた



「いやぁ……」



真っ赤でブクっと腫れていて


目が充血してる



「こんなのじゃ、学校行けないよー!」


恥ずかし……恥ずかしすぎる!



早くしなきゃ遅刻しちゃう……


けど目が腫れてる……



「ああああー!」

「うるさいっ!」




ママに怒られ、あたしは急いで支度をする



「ケータイ、ケータイ……!」



あ……


アイはどうしてるだろう……




「ぎゃあ、もうこんな時間……!」


時計の針はどんどん進んで、もう学校に行かなくちゃいけない



「大丈夫だよね……」


あたしはもう1度鏡を見て、玄関を飛び出した