初恋とコーヒー



―――翌朝


「鈴葉ー!おきなさーい!」


「ん……ママぁ……」


ふわふわとあくびをしながら、階段を降りていく


あたしはあまり寝れず、起きていても眠っている感覚だった



「ほら、ご飯」

「ん……」



目の前に出されたご飯を食べ、毎朝見ているニュースを見る



『今日の天気は晴れで―――……』



いつもと変わらないニュース



「……ふぁぁ」

「鈴葉ぁ、あくびばっかりしないの!」

「……うん」



ママはご飯をつくりながら、忙しそうにしていた



重たい目を擦って、制服に着替える




「今日、アイちゃん学校来れるの?」

「うん、熱下がったって」



アイは今日から学校に来る


藤原くんに会えて、嬉しいだろうな……



「鈴葉!ぼーっとしないで早くしなさい!」


「……」



今日は怒られてばっかり


……あっ、星占い最下位だ



「もうっ!」


あたしは一言言って家を出た