頭の中がぐるぐるしていると、あっという間にアイの家に着いた


「あ、アイの家ここだよ」

「えー!ここなんだ……」


藤原くんはワクワクした表情で、アイの家を見渡す


「じゃあインターホン押すね」


あたしはそっとインターホンを押す


……ピンポーン


しばらくすると


『……はい』

「あっ……アイ?お見舞いに来たよー」

『今出るよ……』


……ガチャ


少しかすれた声で話してくれたのは、多分アイだった


「あ、鈴葉……」


オデコに冷えピタを貼って、しんどそうにしているアイ


「アイ!熱は大丈夫?」

「おーアイ!俺も来たぜ!」


藤原くんがアイに挨拶をすると


「え……ふ、藤原!?」

アイは驚き、髪を隠す


「やだぁ、今髪の毛ボサボサなのにぃ……」

「あはは、ごめん……」

あたしは急に来てしまったことを謝る