初恋とコーヒー



「よかったぁ……」


あたしはホッと胸をなで下ろす


「あの時、どうしたらいいのかとかわかんなかったもん」


「そうだよねー……」


あたしはあの日の遅刻してしまった日を思い出す


先生が助けてくれた時

カッコよかったな……


スーツから香る、ほんのちょっとのコーヒーのにおいとか……


「おーい?鈴葉?」


「へっ!?」


「なに考えてるの?」


……あ

「な、なんにも……」

「ふーん?」