初恋とコーヒー



―――翌日



「おは!」


アイは、昨日のことはなかったことのように、明るく振舞った


「お、おはよう!」



あたし達は、いつもの道を歩く



「鈴葉、昨日の……」

「え!?あああ、あのテレビのことだよねぇ!?あれおもしろくて……」



“昨日”という言葉が出るだけで


あたしは普通ではなくなっていた



「……あたし、なんにも言ってないけど」


アイは少し怒った顔だった