「借り物競争みたいな感じで、そのお題が恋愛に関することなんだって!」


アイはジュースを片手にあたしに力説する


「ふぅーん……あんまり興味ないかも」


「えぇー!?」



あたしがそう言うと、アイは残念そうにした


「でも、出場するの男子だけだから、鈴葉が借り物として連れてこられるかもよ?」


「ん?どういうこと?」



「だーかーら!お題が『好きな人』だったら、鈴葉のことが好きな男子が、鈴葉を連れてくる……ってこと!」


「ああー……」


あたしはアイの説明で、ようやくわかった