「大丈夫か、山本」


先生があたしの方へ来る



「はい、ありがとうございます」


「いやいや、大変だったな」



先生があたたかい手をポンっとあたしの頭に乗せた


そして、髪をくちゃくちゃにしてしまった



「あははっ、やだ先生……」


あたしが思わず笑うと



「あ、やっと山本笑ったな!」



え……?