言いたい事、聞きたい事
山のように溢れてきた。
どうして…どうして……
でも
私はその全てを飲み込んだ。
何故か聞いてはいけない気がしたから。
聞いて後悔するのは
きっと私だ。
『あり…がと……』
『いーえー。どういたしまして。』
キラキラスマイルの浩太とは対照的に
私の頬はピクピクとひきつった。
『じ、じゃあ、急いで部活い、行こっか!』
『はーい。』
人は怖いと
思考を止めてしまうのかもしれない。
ピタッと隣を歩く浩太。
いつもなら
“離れて!”
そう言えるのに……
私は何も言えないまま部活へと
急ぎ足で向かった。

