4時彼~君に捕らわれて~



言いたい事、聞きたい事

山のように溢れてきた。


どうして…どうして……



でも

私はその全てを飲み込んだ。


何故か聞いてはいけない気がしたから。

聞いて後悔するのは

きっと私だ。



『あり…がと……』


『いーえー。どういたしまして。』



キラキラスマイルの浩太とは対照的に

私の頬はピクピクとひきつった。


『じ、じゃあ、急いで部活い、行こっか!』

『はーい。』


人は怖いと

思考を止めてしまうのかもしれない。


ピタッと隣を歩く浩太。


いつもなら

“離れて!”

そう言えるのに……


私は何も言えないまま部活へと

急ぎ足で向かった。