『おーい。涼ちゃんこっちこっち〜』

圭子ちゃんが大きく手を振りながら呼ぶ。

『涼ちゃんよかった。間に合ったんだね』

あかりちゃんが笑顔で言った。

『なんとか。部活終わるのかなり遅くなっちゃって。そん時は焦ったよ。まぁ私以上に焦ってたと思う人がいたけど』

『もう!涼ちゃん!』

ニヤニヤと笑いながら言う私に、あかりちゃんはパシッと叩いてきた。

『さっ行こう行こう。田中先輩の友達はきっとイケメンに違いない!』

圭子ちゃんはワクワクしている。

『でも、合コンだったら幹事よりカッコいい人は来ないってこの前雑誌で呼んだよ』

私は意地悪して言った。

『大丈夫!田中先輩がSクラスのイケメンだからそれより下でもイケメンだよ!』

圭子ちゃんはぐっと親指を立てた。

この圭子ちゃんのポジティブなところが私は大好きだ。

『さっ。2人とも行こう。』

あかりちゃんは笑顔で言った。

あかりちゃんもワクワクしているようだった。

そんなあかりちゃんを見て私も嬉しくなった。