楕円の恋。

『すっかり暗くなっちゃったね』

あかりちゃんがゲーセンを出て言う。

時計は8時前を示していた。

『やっぱり、楽しい時間はあっという間だよね』

圭子ちゃんが少し残念そうに言った。

『でも今日は本当に楽しかった。また3人で遊ぼう』

私も名残惜しかったが、笑顔で言った。

『あかりちゃん、駅のバス停まで送るよ』

『えっ、ここで大丈夫だよ』

私がそう言うと、あかりちゃんは両手を体の前で振りながら言った。

『いいじゃんいいじゃん、歩きながらもうちょっと話そうよ。悪い男がいたら大変だ』

圭子ちゃんがあかりちゃんに後ろから抱きついた。

『うん。ありがと〜』

あかりちゃんはニコッと笑った。

私達は駅に向かって歩き始めた。