信じられなかった。
病名をしった以上にショックだった。
好きな人に先に死なれた。
あの海で遊んでいたことが嘘のようだった。何もかも嘘のようにおもえた。



数日後。

山里恭太の家をたずねてみた。
そこで山里恭太の母は思いもしないことばを発言した。
「恭太は…あなたの事が好きだったんだとおもうわ。」
「そんなことないとおもいます。」
「あなたの話をしている時、すごく楽しく話していたわ。」


山里恭太のお母さんは今までためていた涙がポロポロとたれていた
私も、つられるようにお母さんと一緒になみだをながした。



一年後


私は移植手術を受け、無事退院した。
それは山里恭太が亡くなった日だった。


久しぶりの外の空気をすった。

空を見上げながらわたしはつぶやいた。


「また…
あの夏が戻ってきたらいいのにな…


もう一度あの夏に戻りたいな…