六月三十一日

朝早くに、誰かが私を起こした。最初はぼやけてて何も見えなかったけど、少ししてから山里恭太だとゆうことがわかった。私はびっくりして、思わず呼び捨てで
「山里恭太!」と呼んでしまった。
だが、山里恭太は、にっこりとして
「昨日ハンカチ届けてくれた、雪ちゃんだよね。ハンカチありがとう。あれ、おばあちゃんからもらった大切なハンカチなんだ。ねぇ今から少しどこかに歩きにいかない?」
「あ、はい」私は思ったよりも山里恭太がすきらしい。一目惚れ?顔かな?私にもわからなかった。


近くの公園のベンチで山里恭太の病名を知った。
「俺、肺ガンなんだ。」その彼の一言に私はびっくりした。
「そっちは?」と山里恭太が聞いてきたから、「白血病とこたえた。」だが、山里恭太は何の反応もなく、
「そっか~ぁ、お互いがんばろうね。」
こんなこと言ってくれたのは山里恭太以外にいかったから、すごく嬉しかった。


それから私たちは、毎日いろんな事を話した……