二頭(二人の男)追うもの…バチが当たる


「ホントに良いのかな?」

「良いって言ってるじゃないですか?ホテルなんて勿体無いですよ?次の部屋を探すまで、うちに居れば良いです。何ならずっと居てくれて良いですよ?」

ビジネスホテルへ行くつもりだったのだが、輝一君に「部屋が余ってるからうちに来ればいい」と言われ、輝一の車に乗り込んだのだが、やはり気が重い。

「輝一君って実家だったよね?ご両親に…」

「お袋はいないです。僕が赤ん坊の時亡くなって今は親父とふたり暮らしです。親父もこまめちゃんが来る事は賛成してくれてるから、心配しないで大丈夫ですよ」

賛成してくれてるからって…
輝一君はお父さんに私の事なんて話てるんだろう…
私は、輝一君のお父さんになんて挨拶してらいいのか…

輝一君だけじゃなく、槇さんとも付き合っている今、どう自分を説明したらいいか分からない。輝一君の事だから、私をただの友達とは話していないと思う。