「悪い。教科書見せてくんねえ?」 何を言われるんだろうとビクビクしていると、予想してなかった言葉に私は目を見開いた。 「あ……は、はい。どうぞ」 そんなことか、とほっと安堵のため息をついて顔を上げると、視界に飛び込んだのは驚いた顔。