一週間と数日が過ぎた頃。



あれ以来砂川さんと偶然でも会うことは無い。


仕事が忙しいんだろうか。
あの日のように私の家まで会いにくることもない――



「なんなのよー……」



講義終了の鐘と教授の挨拶が終わると同時に私は広げた教科書とノートに顔を埋めるように机突っ伏した。