玄関から来客を迎えた母の絶叫が聞こえてきて、私はギョッとして飛ぶようにそこへ向かった。 「何!?お母さん!不審者!?」 駆け付けた先―― 昨日から嫌というほど見た顔だった。 「こんばんは」 顔を赤くして倒れ込む母を抱き留めていたのは、先ほどまで彼女がかっこいいと騒いでいた、砂川薫――本人だった。