「そんな急に言われても無理ですごめんなさい!信じられない!」


「俺は本気だよ?」




するりと自然な仕草で絡まる指と指。


何を考えてるのか読めない瞳の奥に、耳まで真っ赤にして動揺している自分の姿が見えていたたまれなくなった。





「――本当に、ごめんなさい!!」




今の私には彼の手を振り払って逃げることしかできない。