「夢じゃ……ない……!」



何度見返しても目の前にいるのはキラキラの王子様。



光の反射で色を変える瞳が怯えるような私の姿を捉え、優しく細められた。




「夢じゃないよ。こうして触れているんだから」



さりげなく詰められた距離。

息がかかりそうなくらい近くに綺麗な顔が目の前にある。