私の言葉にかぶさるように降ってきた声。

落ち着いた低い声は由美子のものではない。


「……砂川薫!?」



由美子が声を上げて、私の顔がひきつる。



「探したよ。さっきはごめんね。君と話がしたかったんだ」



キラキラした光を身にまとったその人は、女の子なら誰でも卒倒してしまうようなとびきりの甘い笑顔を私に向けた。