「ごめん、なんだか大事になったみたいだね」 「みたいじゃなくて大事になってんだよ!もういいっ、行くよ優衣!」 由美子は私の手を握って、きゃあきゃあ声を上げる女の子達の間をズカズカと大股で抜けていく。 私より歩幅の大きい由美子に合わせ転びそうになりながら長い廊下を足早に歩いた。 ――――――――――――――――――