午前0時、魔法が解けるまで。







「猫、好きなんですね?」


「うん。アレルギーだから本物の猫には触れなくてね……」



なでなで、ふさふさ。


数分間も薫くんに猫耳やしっぽを触られてどうしたらいいかわからず私は苦笑いで彼の気が済むまで見守っていた。



「そうだ、プレゼントがあるんだ」



我に返ってパーカーから手を離した薫くんはコートのポケットに手を突っ込んだ。


差し出されたのは長方形のジュエリーボックス。