「少しだけ駅前通りを歩こうか?今の時期はイルミネーションが綺麗だよ」 がっちりと隙間なく繋がれた手を見つめていると気にした素振りもなく薫くんがそう言った。 私は小さくうなずいて、ベンチから立ち上がる。 「あ、優衣ちゃんそこ地面が」 「あ」 タイル製の地面。 ちょうど私の足元のタイルが剥がれかけていて、警告されたにも関わらず私はそれにつまずいた。