午前0時、魔法が解けるまで。







「お、噂をすれば?」



画面に表示された名前とメッセージが見えたのか、由美子はにやにやしながらコーヒーカップを手に取って口元に寄せる。

早く読んでやれ、と由美子に催促されてスマートフォンを手に取る。


"仕事が終わったよ。優衣ちゃんはもう家かな?"



「薫くん……仕事終わったって」


「へえ?薫くん?」



自分の知らない間に呼び方が変わったことに気付いた由美子はにやにやしながら首を傾げた。

私はそれを無視して手短に返信を打つ。








送信ボタンを押せばすぐに既読がついた。