「会いたかった」 耳をつんざく地鳴りのような悲鳴が一瞬講堂を満たして、私は驚きで目を見開いた。 柔軟剤の優しい香りと心地よい熱に包まれて私はぱちぱちと瞬きを繰り返した。 「薫くん?」 「うん」 薫くんに抱きしめられていることに気が付いて、私は困惑しながら名前を呼ぶ。