「……あ」 時間を確認しようとスマートフォンを手に取る。ロック画面に表示される由美子からのメッセージを見て、私はだんだんと夢から覚めていく。 「――うわっ、連絡するの忘れてた!」 家に帰ったら必ず連絡すると親友とした約束をたった今思い出した。 電源ボタンを押して表示された日付はすっかり変わっており、さらには朝になっていた。