「せーのでいくぞ。せーの」 「まだ返事してないっ!」 有無を言わさず窓枠を蹴り上げた逢坂くんに私は必死にしがみついて、目を閉じた。 病院の2階とはいえ、そんなに高さはないので衝撃はすぐにやってくる。 何度か跳ねるような感覚がしたあたり、逢坂くんは着地の際上手く勢いを逃がすことができたんだろう。 「な?大丈夫だったろ」 目を開けると逢坂くんが何でもないような顔でそう言って、私は冷や汗を流しながら大きく脈打つ胸を押さえた。