「……え?本当に来るの?」 私が放心状態になって十数分。 病室の扉が開け放たれて、そちらを見れば本物の逢坂くんが立っていた。 「待たせたな。行くぞ」 「待って、外出許可は……」 「そんなもん待ってたら日付越えるぞ」 逢坂くんは私の前で立ち止まるのかと思えば、そのままつかつかと窓辺に歩み寄った。 おもむろに窓のロックを解除して窓を全開に開け放ったかと思えば、私の方を振り向いて手を差し出してきた。