「いくら稼ぎ頭といっても、恋人がいるアイドルなど売り物になりません。……事実上の解雇も辞さない構えでいます」 「砂川さんは、クビになる、って、こと……?」 私の震える声に、黒川さんは深くうなずいた。 私は汗ばむ手を空いた方の手でギュッと握って、男の人を見上げる。