「……ごめんね、美香」 泣き疲れて眠ってしまった美香をそっと退けて、床に横向きで寝かせた。 いくら何でも女一人で彼女を運ぶことはできない。 それに、今の私は彼女にそれをしてあげる理由もない。 先ほどまで首を絞められていたからだろうか、やけに頭が痛い。 私は重たい身体を引きずって、とにかく休める場所を探すためにふらふらと廊下を歩き回った。