「何で、まだわたしに優しくできるのよ……」 顔はうつむいたまま、美香が私のお腹に乗ったまま身体を起こした。 「あんたが先輩を好きって知っててその人と付き合うし、あんたの人生めちゃくちゃにしようとしたのよ」 前髪の隙間から少しだけ見えるその表情は、今は覇気がなくこれ以上私に何か危害を加えようとしてくる様子はない。 例えるなら、イタズラを働いた子どもが叱られているときのよう。