美香の肩を掴んで押し返そうとしても、私の力を上回る力で壁に押し付けられてしまう。 霞んでいく視界。 身体の力が抜けていき、耐えきれず膝から崩れ落ちた。 突然私の体勢が変わったことで美香も体勢を崩し、風を背中にして倒れ込んだ私のお腹の上に彼女も倒れ込んだ。 「……美香」 倒れ込んだまま動かない美香。 私は恐る恐るその肩に触れ、軽く揺すってみた。 「泣いてるの……?」