「とにかく、中入ろう。逢坂なら何か知ってるかもしんないからさ」 プライベートでも仲が良く同じ事務所に所属している逢坂くんなら私達より状況を理解している可能性が高い。 その言葉に私はうなずいて、由美子に肩を抱かれて誘導されるままに歩みを進める―― 「知らねえつってんだろ!」 突然耳に飛び込んできたのは、地面も揺らすようなすごい声量の怒号だった。