昨日はあのあと私は熟睡していたのか気絶していたのか、なかなか目を覚まさず、由美子が私の家に連絡したところお父さんが私を引き取って家に連れ帰ったらしい。


目を開けたら見慣れた天井があって驚いた。

母親から今日は大学を休んで病院に行った方がいいと言われたが、「両手が塞がった状態で転んでしまっただけ」とそれらしいことを言うと、異変があったら無理はしないようにと言われてとりあえず様子を見る運びになった。



おでこの傷にできるだけ染みないように気を遣いながらシャワーを浴び、髪を乾かし終えたあと思い出したように時間を確認しようと思ってカバンの中を漁り、スマートフォンを探す。