「女が男に力で勝てると思ってんの?」 腰のあたりから撫でるようにして男の腕が服の中へ侵入してくる。 恐怖と嫌悪感で私はカタカタと身体を震わせて涙を流した。 こんなことなら由美子に一言行き先を告げておけばよかった。数分前の自分の考えの甘さにひどく後悔する。 今思い出して見れば美香の不自然な態度に疑問を持って警戒しておくべきだった。 だけどこんなことをして私を傷つける理由が思い当たらない。 私は無意識のうちに、こんなことをさせるまでに美香を傷つけていたのだろうか。