「……えっと、この人達はお友達かな?」
整った顔が私を覗き込んで、思わずのけ反りそうになりながらもこの人の意図に気が付いて、私は勢い良く首を横に振った。
「そっか。それじゃあ行こうか」
いつの間にかモブに握られていた手は離れていて、代わりに遅れてやってきた男の人が私の肩を抱いていた。
「おい、待てよ!」
「やめとけ修二!あいつ――」
そんなモブ達の声を背中に浴びながら、私は触れられている肩を時折気にしながら、男の人と人気の少ないところまで歩いた。
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