「まあ、明日くらいにはまた戻ってくるんだろ?寂しかったって甘えたら喜ぶと思うけど」 「いやいや……」 由美子のなんのためにもならない適当なアドバイスを軽く受け流して、私は講堂の柱の高い位置に設置された時計を見上げる。 講義が始まるにはまだ少し時間があった。 視線を正面に戻すと、視界の端に点滅する緑色の光が見えて、その光源であるスマートフォンを手に取った。