「どうした、優衣?砂川の連絡待ち?」 後ろから肩を叩かれて、私はメロンパンを喉に詰まらせた。 「あ、ごめん」 振り向けばさして悪びれた様子もない由美子がいた。むしろ、むせ込んでいる私を見てちょっと嬉しそう。 私は涙目で由美子を睨みつけながら、紙パックに差されたストローから牛乳を吸い上げて喉に詰まったメロンパンを流し込んだ。