午前0時、魔法が解けるまで。









そんなに大きくないサイズのクッキーをわざわざ半分に割ってから食べる人って珍しい。

女の人であれば、口が小さいだとか、食べこぼしが嫌だとかでよくそうする人は見かけるけれど。



「どうしたの?」



口元を凝視し過ぎていたのか、砂川さんはクッキーの片割れを指先でつまんだまま、少し困ったように首を傾げた。