どのくらいの時間そうしていたのかはわからないが―― 泣き疲れて眠たくなってうとうとと船を漕ぎ始めた時、すぐそばで扉が慌てたように開かれる大きな音がして弾かれるように顔をそちらち向けた。 「やっぱり、泣いてたんだね」