「ごめんなさい。今、お忙しいですか」 『ううん。ついさっき仕事が終わってスタジオを出たところだよ。今日はこれから帰るんだけど』 探るような声から少しだけ嬉しそうな弾んだ声に変わったのを私は聞き逃さず、少しだけ胸が温かくなった気がした。