その日の授業は全く頭に入ってこなかった。……成績が落ちたらマズイな。


『希亜!今日バイトあるでしょー?一緒に行こー!』
なつめが明るく話しかけてくれているが私は全然明るくなれなかった。

「なつめぇーーー!どうしよ!どうしよ!」

『え、え、どうした!またみんなに何か言われたの?!』
なつめはいつも心配してくれる。

「じ、実はかくかくしかじか……」














『えーーーーーーー!?寺島悠良にバレちゃったの?!マズイね!!』

そうなんだよ、そうなんだよなつめ……


「で、今日あの喫茶店にまた来るんだ。。。。」


『そ、そっかー……寺島君は結構チャラチャラしてるからツイ●ターとかにつぶやきそうだよね、«女子高生メイド、あらわる!»とか笑』


なつめさん、笑いながら言うことじゃあありませんよぅ……


心の中でそう思った。

「でももう話すって言っちゃったし、全て言うしかないでしょー……もし話そうとしたならば...」

と私は右手の親指を下に向け、首を切る仕草をした。多分、今私からものすごい量の負のオーラが出ていると思う。




















いつの間にか放課後になり、悠良に全てを話す時が来た。