希唯side
「あっ!数学の教科書忘れた!」
昼休み、私は数学の教科書を忘れていたことに気づいた。
「お姉ちゃんに借りよっ!」
双子はいいことばっかりだな~
教科書も忘れてたらすぐに借りれるし女子トークもいっぱいできる、1人になったときも双子だったらいつでもどんな時でもいてくれる。友達みたいな存在。お姉ちゃんは、私のことどう思ってるのかな____
「お姉ちゃーん、数学の教科書貸して!!お願い!」
希亜のクラスに希唯が来るとなぜか教室がざわつく。やっぱり双子って珍しいのかな?
『……分かった、分かったから貸したらすぐに教室に戻って。お願い。』
お姉ちゃんは表情を変えずに言った。
えっ…………
「あ、ありがと、家に帰ってから返すね!バイバイ!」
パタパタパタ……
お姉ちゃん、今、どんな気持ちで私と話したんだろう________
やっぱり私が嫌いなのかな。
《おい、見たか中村の双子の妹、めっちゃ可愛いよなぁ》
《おい、姉の前でそんなこと言うなよな笑ねーちゃんが可哀想だろw》
《ホントに中村双子は全然イメージ違うよなー。》
《妹の方は成績優秀、容姿端麗、スポーツもできる非の打ち所のない人だよねー》
《なんか同情したくなるよね》
《妹に全部持ってかれたって感じw》
《妹の方は昨日も3年から告白されてたらしいぜー》
《性格もいいからモテるんだよね》
《中村希亜は可哀想な子》
ナカムラキアハカワイソウ、ナカムラキアハカワイソウ、ナカムラキアハ……
分かってる、分かってるからもう言わないで……__________
希唯なんて、いなくなっちゃえばいいのに。
「ただいまー!」
『おかえり、希唯。』
「教科書ありがとう!すごく助かった!」
『そう、良かった。あのね、希唯。もうできるだけうちのクラスには来ないで。』
なんで?____そう言いたかったのに声が出なかった。
「えっ……分かった。ごめんね、お姉ちゃん。」
やっぱりお姉ちゃんは私のことが嫌いみたいだ。高校生になるまではあんなに仲が良かったのに。どうしてなの、お姉ちゃん……
私はずっと眠れなかった。お姉ちゃんのことをずっと考えていたから。
いつか、お姉ちゃんと分かり合える日がくることを、願ってる。と。
「あっ!数学の教科書忘れた!」
昼休み、私は数学の教科書を忘れていたことに気づいた。
「お姉ちゃんに借りよっ!」
双子はいいことばっかりだな~
教科書も忘れてたらすぐに借りれるし女子トークもいっぱいできる、1人になったときも双子だったらいつでもどんな時でもいてくれる。友達みたいな存在。お姉ちゃんは、私のことどう思ってるのかな____
「お姉ちゃーん、数学の教科書貸して!!お願い!」
希亜のクラスに希唯が来るとなぜか教室がざわつく。やっぱり双子って珍しいのかな?
『……分かった、分かったから貸したらすぐに教室に戻って。お願い。』
お姉ちゃんは表情を変えずに言った。
えっ…………
「あ、ありがと、家に帰ってから返すね!バイバイ!」
パタパタパタ……
お姉ちゃん、今、どんな気持ちで私と話したんだろう________
やっぱり私が嫌いなのかな。
《おい、見たか中村の双子の妹、めっちゃ可愛いよなぁ》
《おい、姉の前でそんなこと言うなよな笑ねーちゃんが可哀想だろw》
《ホントに中村双子は全然イメージ違うよなー。》
《妹の方は成績優秀、容姿端麗、スポーツもできる非の打ち所のない人だよねー》
《なんか同情したくなるよね》
《妹に全部持ってかれたって感じw》
《妹の方は昨日も3年から告白されてたらしいぜー》
《性格もいいからモテるんだよね》
《中村希亜は可哀想な子》
ナカムラキアハカワイソウ、ナカムラキアハカワイソウ、ナカムラキアハ……
分かってる、分かってるからもう言わないで……__________
希唯なんて、いなくなっちゃえばいいのに。
「ただいまー!」
『おかえり、希唯。』
「教科書ありがとう!すごく助かった!」
『そう、良かった。あのね、希唯。もうできるだけうちのクラスには来ないで。』
なんで?____そう言いたかったのに声が出なかった。
「えっ……分かった。ごめんね、お姉ちゃん。」
やっぱりお姉ちゃんは私のことが嫌いみたいだ。高校生になるまではあんなに仲が良かったのに。どうしてなの、お姉ちゃん……
私はずっと眠れなかった。お姉ちゃんのことをずっと考えていたから。
いつか、お姉ちゃんと分かり合える日がくることを、願ってる。と。

