「ただいまー」
私が疲れた様子で家のドアを開けると奥から妹の希唯が顔出した。
「おかえり、お姉ちゃん！」
希唯は今日は習い事も無かったようで、早目に帰っていたらしい。私はリビングにある椅子に腰掛けた。
「ねえ希唯、彼氏さんとは上手くいってるの？」
私はなぜか妹の彼氏の話をしてしまった。
「え！？……あ、うん、上手くいってるよ！すごく楽しい！」

希唯の話に間が空いた。希唯が何か隠す時は必ず間があく。……何かあったのだろうか。

そう考えた時キッチンからお母さんが
「おかえり、希亜。ご飯できてるよ～。」
と声をかけた。そこでさっきの話は終わってしまった。でも私は今こんなことを思ってしまったのだ。





……私も恋愛してみたいな。