「た、ただいま～」
今日はいろいろありすぎてとても疲れた。
時計を見るともう夜の9時を過ぎていた。
今日はお風呂に入って寝よう、そう思った時、とても、とても嫌な視線を感じた。だけどほんの一瞬の間だったはずなのにためそんなに気にはしなかった。するとそこに『おかえり、お姉ちゃん』と妹の希唯が来た。



「希唯、ただいま。」



『……晩ごはんは？』



「バイト先のまかない食べてきたから大丈夫。」



『……そっか。……ねぇ、お姉ちゃん。』

真剣な顔になって希唯が私を呼んだ。

「何？？」


『昨日家の前で男の子と話してたでしょ！もしかして寺島君じゃない？！』

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿！！！！！

み、見られてたっ？！やば、
それが顔で出ていたらしく、希唯はクスッと笑って言った。
『今付き合ってるの？』
「んなわけない！絶対ないから！！」

私は首と手を思い切り振った。

『そっかぁ！……』














『……良かった。』
希唯はボソッとつぶやいたが、私には聞こえていなかったので「え？なんか言った？」と聞いただけだった。

『あ！いや、なんでもないよ！』











私はもうすぐその言葉と意味、そう、真実を知ることになる。