「うん…ちょっと寝不足で……。」 まさか、佐々原くんのことと翼くんのことを考えてたなんて、 口がさけても言えない。 「そうなんですか?気をつけてくださいね。」 「うん、ありがとう。」 ごめんね、佐々原くん。嘘つきました。 佐々原くんは心配そうな表情。そんな顔させてしまってごめんね。 「ほら!先輩!起きてください!もう降りる駅です!」 駅のホームに着いた電車からおりるため、翼くんを本格的に起こす。