「ありがとう、翼くん、佐々原くん。

 助かりました。…こけるかと思った…。」


エヘヘと安心して笑う。


「深実…。お前いい加減にしろよ~~。

 マジで心臓止まるかと思ったんだからなー。

 お前に何かあったら俺…。」


翼くんの表情が一気に暗くなる。


私はそこで、

わざと

翼くんの言葉を遮った。


「翼くん、そんなに大袈裟に言わなくても~!

 それに、今のは二人の助けがなかったとしてもこけるだけだから。

 そんなことでいちいち心臓止まってたら心臓いくつあっても足りないよ?

 でも、ごめんね。心配かけて。

 でも私は大丈夫だよ!私以外とタフだからね!」