「最初から結構仲よさそうだから同じと思ってた」 「高校で知り合っただけだよ」 朔真の地元は私の隣町。 駅で言えば隣の駅だ。 だけど、私の町と朔真の町の間には大きな川があるから、 朔真の町に行くには少し不便。 「あ、終わっちゃった」 「俺も。時間かかったな」 紙を見ながら、図書返却棚へ戻る皐月くんの後ろ姿を見ていると、 すごく不思議に思った。 あんなに遠いと思ってた人が、 今はすごく近くにいる。 普通に話せている。 これだったら、 図書委員なんて苦じゃない!!!!