少ししてパッと顔を上げた天道君はもう笑ってなくて、息も乱れてなくて。 初めて見る真剣な顔だった。 「さっきはごめんね。 その…なんていうか、美希ちゃんにカッコイイって言われてテンションが上がっちゃったっていうか… いや、それもあるんだけど、あんまりにも美希ちゃんが可愛い反応するから嬉しくなっちゃって…… って、俺なに言ってんだろ……」 後半は聞こえるか聞こえないかの小さな声で言うと、天道君は私を見つめていた視線をフッと逸らして、少し遠くを見ながら、左手を首の後ろに当てている。