今日というか、さっき初めて会ったばかりの男の子と、こんなに和やかに会話しながら一緒に歩くなんて。
しかも二人っきりだし。
…私が変に2人ってことを意識しすぎなのかな?
天道君はすごく自然な感じだから、彼にとって女の子と2人で歩くのは、よくある出来事なのかもしれない。
「美希ちゃんて、もしかして男苦手だったりした?
そんでもって、今のこの状況、実はキツかったりする?」
天道君が恐る恐るといった感じの、少し小さめの声で聞いてきた。
おまけに今度は、捨てられそうな、じゃなくて、捨てられた子犬みたいにウルウルした瞳。



